● ようやく晴天下での撮影に・・・
WiMiUS L3購入後、天候に恵まれず曇天下での暗めのサンプル撮影ばかりだったがようやく晴天下での撮影にこぎつける。 暗さに弱いカメラなのでこれでベストパフォーマンスが拝めるはず・・・
例によって自転車でのライド撮影です。取り付け位置はハンドルバーマウント。
初回の雲天化でのサンプル撮影 と同じコース(江戸川サイクリングロード左岸河口方面からの上り)で、今回は晴天下であることと 60fpsモードであることが相違点です(その他のカメラ設定は軒並み同一) 肉眼だとカラッと明るい快晴下の順光でしたが、ISO-Auto、EV+0、WDR-on でもこんな感じで肉眼で見るより全体的にやや暗く、日陰などの陰影も強く出ていました。発色は控えめなカメラだなと思っていましたが晴天下くらいの照度があるとほどほどに強い発色を見せるようです。(個人的には発色は強い方が好きですが)
VIDEO
2:00 ~ 3:00 あたりが本来激しく揺れるラフな路面とダートが続きますが今回も6軸ジャイロ補正は驚異の安定っぷりを見せてくれます。
ただ、ソース映像をよくよく吟味すると路面のみならず青空もブロックノイズ化しそうになっているシーンなどもあり、晴天下での撮影ですらも画質面にやや不安を感じる箇所が結構ありました。単純な画の見映えだけで言うと同ブランドの廉価品である「Q1」の方がいいです。「L3」はビットレート配分(1080P/60fpsで約20Mbps)がやはりちょっと少ないかなぁ・・・。ビデオのビットレート設定はファームウェアのアップデートで改善できる部分だと思うので今後の対応に期待したいところです・・・。現状の画質は「ノーマル」あたりとしてビットレートを2~5割増しにした「ファイン」を選べるようにしてくれるといいんですが。
なお、フルHD撮影の場合のビッレートについて言うと、30fpsの方が見た目の画質自体はよくなります。 30fpsは約14Mbps、60fpsは約20Mbpsなので、単純な1フレームあたりのデータレートで言えば30fpsの方が4割も多い計算になるからです。(実際はそんな単純な話ではないですが)
・・・まぁ、あまり神経質なことを言わなければ現状でも十分綺麗な画質でしょうね。実際、Amazon.comの購買者レビューでは画質について不満を述べる声は今のところありません。
↑ 晴天下にてホワイトバランス「晴天」設定での撮影。不自然に黄色くなる。
やはりホワイトバランスの調整は色々おかしい
●音質が変な理由?
自転車でのサンプル撮影ビデオを見ると時折り単に「音質がよくない」というだけでなく、状況によっては自転車の駆動と風切りだけではありえない「この世ならざる音声」が入っている場合があります。クワァァン、とか、ポココォォン、とか
上の画像は WiMiUS 公式サイトの L3 製品情報ページの画像のひとつで、L3の音声性能についてのアピール、キャッチコピーが掲載されています。
「本物のいきたサウンド」
「L3はデュアルマイクロフォンによって音を捉える」
「あなたの求めるバックグラウンドノイズの除去を行う」
・・・まぁ実際の音質はともかくとして、録音品質(AACオーディオのサンプルレートとビットレート)自体は確かに同社の旧製品・下位製品より向上しているのですが・・・
・・・おや?と思ったのはみっつめ、背景ノイズを除去している・・・っ!? なんか音が化けるというかおかしな風合いに録れていることがあるのはこのノイズリダクション処理(実行されているのかいないのか、いるにしてもどの程度の内容かはわかりませんが)のせいではないのかな? 現状、それによって音質、集音に良い影響は見られないのでこれは切ってくれた方がいいかも知れないですね。ファームウェアアップデートが今後あるとしたら、録音のステレオ化に加えてこの妙なノイズリダクション処理は(しているのなら)撤去した方がいいと思います。
● 魚眼補正モード (Fisheye Setting)
WiMiUS L3 には「魚眼補正」なる設定項目があります。
ビデオ撮影、スチル撮影ともに有効な機能らしく、広角レンズ撮影による画の歪み「歪曲」をデジタル補正してくれるらしいです。そういうことなら常時オンにしておくといいんでしょうか・・・?
( 適当に比較サンプルを撮ってみたが、ことごとく「流れる雲」を伴う映像のため比較用としては不適当なものとなった・・・)
いくつか「同一視点」で「同一カメラ設定」からの魚眼補正オン/オフ比較サンプル撮影をとってみましたが、撮影対象や距離、角度などの条件が比較に適していなかったのか今のところその効果による差異はどうもはっきりわかりません。とりあえずオンにしたら画角が狭まるというようなことはなさそうですが・・・ この機能をオンにすることで引き換えにどういったデメリットが生じるのかなどの詳細は不明です。もし「大した効果は得られないのに処理負荷が高まる(=電力消費、発熱が増える)」というようなことならオフにすべきでしょう。
・・・とりあえず、歪みが強くでるシーンを見つけたらまた比較サンプルを撮ってみることとします。