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前カゴ付ルックロスで走る人が自身の所持品、購入品をレビュー記録していくブログ。自転車関係、LEDフラッシュライトなどが中心。アクションカメラ関係はWiMiUS製品限定でした・・・

WiMiUS L3 について [16]「まとめ」

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WiMiUS L3 について [16]「まとめ」

■ まとめ
WiMiUS L3について長々とやってきましたが、とりあえず一段落してのまとめです。本製品の各要素、主要なトピックについてこれまでの検証や考察でわかったことなどをまとめていきます。



RSC (ジャイロセンサーによるブレ補正機能) はとても優秀
 「この価格で この機能が このレベル」というこの製品の存在意義とも言えるセールスポイントだと思います。本製品はタッチスクリーンであることなどよりもこっちをフィーチャリングしてセールスすべきだったかと。特に車両(自転車、自動二輪、自動車)車載用途なら期待に応えると思います。コンディションの悪い路面からの小刻みな振動や、段差を踏んだ際の衝撃などに対し強力な補正効果を見せてくれます。この機能一つだけで価格分の価値は超えていると評したい。

タッチパネル仕様は進化を感じさせるが・・・。 内蔵ディスプレイがワイド比率&タッチパネル仕様となり従来品に比べて世代の進行を感じさせるリニューアルを見せたと思います。ただこの仕様の弊害で「手袋着用時や設置状態によっては細かな操作ができない」「防水ハウジングに難点」などのデメリットも生じてしまっており今後も全てこの形態というのは考えものな気はしました。

カメラとしての画質評価は このクラスとして概ね良好寄りの評価が多い(Amazon購買者レビュー参照)と言えますが、全般的に暗さに弱いこととビットレート配分が控えめな仕様(動きの激しい映像で画質の低下が起きやすい)である点が気になる方には気になると思います。・・・とは言え、暗さに弱い点は価格と仕様を考慮すれば理解をもてる範疇ではあるし、ビットレートが低い点は反面ファイルサイズの肥大化を抑えるメリットもあり、神経質な目で見なければこの価格帯としては水準なみの精細感あるしっかりした撮像はできていると思います。

WDR機能の設定はオン/オフ表記が逆陰影部の黒つぶれを嫌いWDR機能を要するならオフ設定を推奨します(オフに設定することで実質オン状態となります。逆にオンに設定した場合は効果がない) この不具合については発売元の担当者様も公式に確認済です。

魚眼補正についてはよくわかりませんでした魚眼補正機能について何度か比較サンプル撮影での検証を行った際にはほぼ効果が見られないという結論だったのですが、意図せず撮影したビデオでは時折りそれっぽい効果があるような、ないような・・・ というシーンが見られたりで実に微妙な機能でした。

マイクは2基実装しているが現状では残念ながらモノラル録音仕様。音質もよくはないただ、極度に悪い(「音質はクソだ」)といった批評もありますがそれは状況に寄ります。通常、人の肉声があれば話してることはちゃんと聞き取れるくらいの必要十分な音質はあるのですが録音時の状況によって集音や録音状態がかなり悪いと感じられる場合がある。おそらくノイズリダクションのソフトウェア処理が問題であって改善の余地があるように思います。

バッテリーもちは風評通りかなり悪い。本機の最大の難点です対策としてはスクリーンセーバー設定を有効にすること、ビデオ解像度・フレームレートの設定を落とすなどすることでこの問題はいくらか緩和できます。「何が何でも FHD 60fps」だと実質 30~40分程度なので厳しいです。また本ブログでの検証はしていませんがWi-Fiモード使用も避けた方がよいと思います。使い方にもよりますが予備電池複数携行か 外部給電稼働が推奨です。なお、幸い本機は電池交換による内蔵時計の初期化はありません。

・4Kモード(ソース録画 2880x2160 → 比率指定で 3840x2160に展開、24fps)はそれなりの仕様ですがやはりこれくらいだと残念ながらまだ「似非4K」寄りかなというところ。RSC設定が有効だったり見所はあるのですがね・・・。あと4Kモードに限り本体再生時に処理落ちが目立ちます。

付属の専用ハウジング、ネイキッドフレームともに従来品に比べかなり不便な仕様防水ハウジングはデフォルトだとタッチパネル操作が不可、タッチ操作可能な窓に付け替えると引き換えに耐水圧性能がなくなる。 またネイキッドフレームの方は着脱にかなり手間取る形態。ただし、カメラ本体底面の三脚ネジはやはりあると便利なもので 専用ネイキッドフレームの残念ぷりはこれで帳消しとも言える。

・専用レンズキャップ(ソフトなシリコン素材)の付属は親切。ありがたや。


・個人的な推奨設定 ・・・ 
(本機の無難な設定状態がよくわからないという方は参考にして下さい)

解像度は「1080P」 (この価格帯はだいたいそうですが本機も実質、フルHDでの利用が基本の機種だと思います。フレームレートはお好みで。)
撮影視野は 「広い」(視野角を狭く設定することでの利点は特にないようです。狭めると映像の解像感は低下していきます)
WDRは 「オフ」 (これで明暗中和調整処理は実質オン状態となります)
RSCは「オン」(この機能を使ってこそのL3です。が、ブレ補正無用、あるいは ブレ補正より画角優先であるならばオフに。)
運動検測は「オフ」(いわゆるモーションセンサー、動き検知での自動録画機能です。監視カメラとして使うわけでなければ基本的にオフで。)
サイクル録画は「オフ」(いわゆるループ録画モード。循環録画の挙動と1ファイルあたりの区切り時間を任意に指定可能だがここはオフにしてシステムデフォルトの 25分区切りとしておいた方が通常はよいと思う)
録画な音声は「オン」(録画に音声も収録するか否かの設定です。通常はオンですね)
日付表示は お好みで(オンで映像の右下の方に録画時のタイムカウンターを挿入します)
シャープネス調整は「ソフト」(映像の輪郭の精細さ。三段階あり見た感じ差は小さいと思う。お好みで良いと思うが、ビットレートの問題を考慮するといちおうソフト側に設定するのがベターかなと思います。)
ホワイトバランスは「オート」(オート以外の他の選択項目の調整が悪いのでむしろどんなシチュエーションであれオート以外に合わせてはいけません。)
カラーは「カラー」(白黒で撮る機会ってほぼないですよね・・・)
ISOは「オート」(100固定かオートが良いと思うが、暗さが気になる場合は少し上げる。本機のISO自動調整機能は100~200間で微調整しているようです)
露出 (EV) は  +0.0 (明暗のコントラスト差が出易いのでゼロ設定を推奨しますが暗さが気になる場合は少しだけ上げてみましょう。)
魚眼補正は「オフ」(オンとオフで差がわからないレベルなので処理負荷を考慮し いちおうオフ設定を推奨します。)


■ファームウェアについて
いくつかの弱点(ビットレート、録音仕様、設定に関する問題)についてはソフトウェアによる改善が見込めるため新しいファームウェアのリリースに期待したいところなのですが、現状では問い合わせに対する返答内容の雰囲気(※)からどうもファームウェアのリリースに関して積極的ではない印象を受けました。姉妹製品の「Q3」「L2」「H1(トレイルカメラ)」などは公式にファームウェアが提供されているので「L3」についてもなんとかアップデートを期待したいところなのですが・・・
(※)いくつかの不具合、問題点に関してファームウェア改修要望も含め窓口へフィードバックしましたが返答内容はファームウェアに関してのみ一切触れられていなかった。


■ 総括
・・・「WiMiUS L3」は、ジャイロ補正の抜群の優秀さが目を引く一方、いくつかの明確な弱点・難点を抱えており総合評価で微妙な完成度と言わざるを得ず、自信を持って誰にでもオススメとはいかないのですが 自転車への車載用途で愛用している者の一意見としては カメラを車両(自転車/自動二輪/自動車)に固定した上でカメラ単体でのブレ補正がよく効いたフルHDの動画を撮りたい。音質にはそれほどこだわらないし、電池もちが悪いのなら給電ケーブル繋いで使うよ、という考えの方であれば現状最安かつお手軽にその用途に応える製品であろうと思います。特に電池もちの問題を対策できるなら良い選択肢になり得るのではないかと・・・

・・・以上で本ブログにおける「WiMiUS L3」に関するトピックは一旦終了します。以降も新しい話題や発見、あるいはファームウェアのアップデートリリースや後継新製品が出た際にはまた随時展開するかと思いますが・・・。 もし本ブログの内容に関して訂正や補足となるような情報やご指摘などありましたらどなた様でも是非お気軽にコメント欄よりお寄せ下さい。参考にさせて頂き必要に応じて内容の訂正も行います。

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コメント

1. おつかれさまでした

自分こちらのブログとその動画を見てL3購入決定した者です(先月買いました)
他の機種の動画もあれこれ見ましたけどL3の手ぶれ補正のレベルはこの値段にして最強クラスっぽいですね。バッテリー問題は確かにあれなんですけどモバQしちゃえばあっさり解決するので自分は気にならなかったので満足してます
WDRのことは発売してから何ヶ月か経っているのにメーカーもユーザーも誰も今まで気づかなかったのかなというところがこのメーカーの商品知識の甘さを少し感じてしまいます
とにかく検証レビユーの数々おつかれさまでした
買う前も買った後もかなり興味深く拝見させて頂きました

ありがとうございます

SANADAさん、

L3はジャイロ補正の実性能を最重視するなら買って後悔ないですよね。
これまでブログでは体裁上、なるべく公正に弱点・難点を挙げて記述してきましたが私も個人的にはどの弱点もさして意に介してはいないです。L3最高です。壊れるまで使い倒す所存です(笑)

これまでのご購読とコメントありがとうございました。

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