■ WDR設定はオン/オフが逆(公式に確定)
過去にWDRの問題について何度か検証を行ってきましたが、とりあえずこの事象についてはわたしの勘違いや思い違いというわけではなさそうなので WiMiUS社さんの消費者窓口へ直接フイードバック問い合わせを行いました。 ・・・即日お返事がありまして、担当者様の方でもこのWDRの不具合について実際にご自身で試され確認できた という旨のご返答がありました。よって、「WiMiUS L3のWDR機能に関してオン/オフの表記・挙動は逆になっている」ことについては自信を持ってアナウンスできることとなりました。
そしてWDR機能に関して参考サンプルです。下のサンプルビデオの冒頭部分は別の目的のサンプル撮影に向かった際、たまたまその道中で逆光に晒されたものを後で見たら思いの外しっかり逆光に対応できており感心したので公開してみました。以前に夕暮れの逆光でサンプル撮影をしてみたことはありましたが、日中の強烈な太陽光を正面に据えてもさほど怯まず周辺をある程度ちゃんと撮像できていることからしっかりWDRが機能しているのが確認できると思います。そしてこの時の撮影設定はもちろん「WDR オフ」状態です。(この場での比較撮影は行っていませんがWDRオン側に設定していたら黒つぶれ、黒沈みが顕著に出たと思います。)
なお、01:00 ~ からが本来の目的であった「ヘルメットマウント撮影、砂利道上で色々な姿勢・態勢をとった際の路面振動に対するジャイロ補正具合を見る」テスト。路面からの小刻みな振動には相変わらず鉄壁で L3のアンチシェイク強し。その後の公道のシーンは魚眼補正オン状態であちこち見回したりしてみたついでの適当サンプルです。
逆光について、受光範囲の角度によってはレンズフレア(赤い棒状の光線ノイズや虹色の放射光など)が発生しやすいので気になる方は対策が必要です。
■ 魚眼補正の検証 ふたたび
SoCとして NTK96660を採用した機種は昨年から今年にかけて多数存在するのですが、その中で 「SJCAM SJ6 LEGEND」のレビューなど読んでいて気になることが。その製品では魚眼(歪曲収差)補正が「スチル撮影のみ有効」で尚且つ「ジャイロ補正と魚眼補正は同時に設定できない」らしい。・・・SoCが同じ機種なのでこの性質には引っかかるものがある。
そこで、WiMiUS L3 についても単純に魚眼補正設定のみをオン/オフして比較するだけでなく、RSC設定のオン/オフとも絡めて試す必要性が浮上しました。いや、さらにデジタル補正処理の負荷としては大きい筈であるWDRも絡めてみましょう。ただし、スチル写真に関しては既に検証済みでスチル撮影モードには RSC・WDRとも設定はありませんので決着済ということで。(静止画撮影でなぜ手ぶれ補正とWDR機能を設定できないようにしたのか不思議ですが・・・)よって今回の検証はビデオ撮影のみとなります。
・・・そんなわけで、RSCのオン/オフ、WDRのオン/オフとも絡めて魚眼補正設定のサンプルを色々と撮ったのですが、結果として「やっぱり魚眼補正の効果は見えない、わからない」という結論でした・・・
上の画像はともに魚眼補正オン、RSCとWDRは切る(WDR設定の表記上ではオンに)設定でのフルHDビデオ撮影より抜き出したスクリーンショット。どういう組み合わせで設定しても視点を垂直上下に振るとこのように地表は半円状にグニャグニャ。歪曲が補正されている感じはない。・・・なお、大抵のシーンに於いては視点水平移動時の歪みはあまり目立たないがそれは魚眼補正オフでも同じ。
魚眼補正は設定欄にあるだけで実質的に機能していないのか、機能するには何か別の設定条件が要るのか、あるいは極めて限定的なシチュエーションでなければ効果は見られないようなものなのか。 ・・・いずれにしろ、今のところ魚眼補正機能はないものと思ってしまった方がいいかも知れないです。
■ カメラ本体の重量
今更なんですが、L3は従来品(SJ4000クローン系)に比べてカメラ本体の重量がちょっと重めです。測ってみると、L3のカメラ本体が 約90グラム(バッテリー込み)、防水ハウジングが約75グラムほどでした。対して手持ちのよくある従来品であるところの WiMiUS Q1、S2 はともにカメラ本体は約65グラム(バッテリー込み)ほどです。持ち比べてみると従来品はスカスカに軽く感じるのに対して L3は妙にズッシリした重みを感じます。実際の重量差は倍率にすると約1.5倍とはいえほんの 25グラム程度の差なんですがね。
