2015~2016年頃、このタイプのドラム型のトーチライトは一躍、流行りとなったのか市場で無数に増殖していた。ひとつ欲しいなと思ったが、どうもこれといった好みの外観のものがなく決め兼ねていたところ発見したのがこのベゼル独立4灯スタイルのデザインのもの。 灯数だけならもっと多いものも色々あるが、他の複数灯仕様の野暮ったいデザインのものに較べてこれだけがひときわクールである。これはストレートに欲しくなった。
・・・価格は、しっかりした製造元のものは 300ドルくらいするが、低価格品なら 50ドル以下で入手できる。例によってコスパ万歳、低価格品からYUPARD製のものを選んだ。機種名・型番は存在しないようでAliExpress(通販サイト)では単にトーチライトと称されているのみ。製品実物にも刻印はメーカー名「YUPARD」ロゴのみで機種・型番の表記はなかった。
YUPARDは「UltraFire」に代表されるような有象無象の中華ブランドの中でも新興の一角で最近多数のフラッシュライト機種をリリースしているようだが、まだ公式サイトもないような発売元なので信頼性はなんともいえない。
パッケージイラストはなぜかターミネーター風・・・
販売サイトの仕様表記ではエミッタは XM-L と記載、実際のパッケージのある側面には「L2 x4 / XM-L2」と表記、さらに同じ箱の別面の仕様表記には「CREE T6」とある(T6は等級だが、通常T6 = XM-Lが通例)。 どっちだ!? ・・・製品のLEDエミッタを目視で確認したところ販売ページの説明通り「XM-L」であった。等級までは個人の目視では判別できないが まぁXM-Lでは最もポピュラーな T6 で間違いないのだろう。
また、販売サイトページでは性能の公称値が 3800ルーメンという表記。XM-L x 4灯なので最大出力なら実現可能な数値ではあるが、実際のところ目視の印象ではハイモードで実力2000ルーメン級といった感じ。もちろんそれでも十分過ぎるほど明るいし、光色も綺麗なクールホワイトでとても満足できるものだった。
電池セットする際、ヘッド部側をまわしてボディと分離しボディに電池を入れる。この形態のせいでテスターがあっても素直には電流計測ができないのでルーメン値はとりあえず目視での推測しかできない。
電源はこの手のライトでは主流の 18650型電池を並列セットで使い、2本か4本でセットする。奇数本数だとうまく収容されない。電池の放電性能が十分なら2本でも4本でもハイモード時の明るさはほぼ同じに見えるので定電流制御されてるようだ。モードはよくある5モードで「強/中/弱/点滅/SOS」
本体側面には充電用の端子が存在するがこれには個人的に関心なし。
購入後に一時期、これを自転車の前照灯に強引に使っていたが(フロントフォークアダプタのホルダにハンドルを挟み込みさらにベゼルバンドでくくりつけ補強) ライトの重量が電池込みで約500g超と重めなので念入りの取り付けを要するし、ハイモードは自転車前照灯としては明るすぎるし(深夜のCRでは心強いが)で結局取り付けがラクな以前のものに戻った。今はうち一番の明るいハンディライトとして箱に戻され静かに眠っている。
ちなみに、映画「バイオハザード・ザ・ファイナル」で主人公アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が劇中で同型のライトを使用しているシーンがある。