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ダッシュアッパー

前カゴ付ルックロスで走る人が自身の所持品、購入品をレビュー記録していくブログ。自転車関係、LEDフラッシュライトなどが中心。アクションカメラ関係はWiMiUS製品限定でした・・・

WiMiUS Q1 4K Wi-Fi について

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WiMiUS Q1 4K Wi-Fi について

自転車用のドライブレコーダー(サイクリングレコーダー)用途でいわゆるGoPro類似品の安物をみっつばかり所有していますが、現在メインで使用しているのが WiMiUS Q1 です。贅沢を言わなければ十分に画質は良好だし扱いやすいので当面これでいいやという感じ。この製品について個人的に思ったことやレビュー、気がついたことなど記していきます。(基本的な操作方法全般、使い方についてはこちらの記事へどうぞ)


WiMiUS製品 「Q1」 バイク用ブラケット&ネイキッドフレームの組み合わせで愛用中。
発売元のWiMiUS社は消費者対応も良好らしくまた、公式サイトも存在し詳細な製品情報も参照できる。

■ 4Kについて
これは低価格ながら「4K」名目のカメラである。まぁ同様の製品は有象無象の発売元から現在増殖中なのですが、まだ低価格アクションカメラの4Kについては何かとケチがつく仕様なので4Kを実用の撮影モードとしているユーザーは多くないでしょう。
・・・このカメラについて言うと、4Kとして撮影したビデオはPCで分析してみると実際の解像度は 3200x1800 です。まぁ目視の画質はそれなりには美しいのですがストレートに撮像されている感じではなくやや引き伸ばされた感じにも見えます。フレームレートは仕様上 30コマ/秒ですが実際には処理落ちのブランクフレームが発生しやすくもっと下がってると思っていいです。
なお、この解像度 3200x1800 のソースを YouTubeにアップロードした場合、1440P (2560x1440) に変換されそのように扱われます。

■ 画質について。~ 60fpsと30fps、冷静に選ぶ ~
そんなわけで、この手のカメラの目当ての実用メインは「1080P/60fps」に見据えてる方が多いと思います。しかしこれにもやや留意しなくてはならない点があります。「60fpsだと画質が低下する」のです。具体的には(720P、1080Pとも)60fpsのモードだと当然映像の動きは滑らかになります(いわゆる「ヌルヌル」)が、引き換えに 30fpsモードと比較して映像の陰影がやや強くなり彩度も若干失われ、そして映像の輪郭がやや太るというか精細感、解像感も低下するように感じられるようになります。(後日追記。他機種のレビュー情報などを見ていてどうもこの1080P/60fpsで精細感が劣化するケースの真相は720Pからのアップスキャン撮像であるらしいことと知る。そういえばそういうことなのかも知れない・・・)

対して、1080P/30fpsのモードはフルHDらしい精細感・解像感の良好なビデオが撮れます。・・・・アクションカムなので高いフレームレート、映像の滑らかな動きを求めたくなりますが、時には盲目的に60fpsのみに傾倒することなく、冷静に画質を見比べて選んでみることも大事だなと思いました。

■ ビットレート
このカメラで作成されるビデオファイルのフォーマットは H.264+AAC.mp4 という現在ひじょうにポピュラーで扱いやすい形式です。タブレット、スマホ、その他 フラッシュメモリ類からマルチメディアデータを読み込めるような機器は大抵そのまま再生可能です。
そしてその映像データの記録に要する必要データ量、それをビットレートと言いますが、このカメラの各解像モードについて分析したところ おおよそのビットレート数値は下記のような感じでした。

 (4K) 3200x1800  30fps  27Mbps (約200MB/1分)
 (2.7K) 2688x1520  30fps  32Mbps (約230MB/1分)
 1920x1080  60fps  32Mbps
 1920x1080  30fps  16Mbps (約120MB/1分)
 1280x720  120fps  8~24Mbps (ここだけ大きく可変?)
 1280x720  60fps  32Mbps 
 1280x720  30fps  21Mbps (約150MB/1分)









なお、含まれる音声はモノラル・ AAC形式・周波数 8KHz  ・ ビットレート 16Kbps となります。
・・・映像ビットレート表において「誤記ではないか?」と思うような箇所もちらほらありますがすべて複数のサンプルファイルから分析し丁寧に確認したものです。

・全般的に映像の動きが激しい(ビットレートが足りない)時、ディティールが細かい箇所は細部が平坦にベタ塗りされたような映像処理になる(個人的に「ベタ化け」と呼んでいる)。あまり露骨なブロックノイズがザワザワと出る感じにはならないので良い印象を受けた。

・4Kモードが下位の解像度である 2.7Kよりビットレートが低い

・60fpsだと 1080P・720Pとも同量のビットレートを食う。(後日追記。1080P/60fpsが低解像からのアップスキャンらしいので、そういうことなら60fpsについては最初から素直に720Pで撮った方がベターなのかも知れない)

・同じ30fps設定において 720Pはなぜか 1080Pより高いビットレートが割り当てられている。解像度は低いのにビットレートは高いので映像密度あたりの記録画質は向上することになる。理論上、本機では720P/30fpsモードが全モード中で最高画質になり得る。この特性を理解していれば撮影対象によっては一つの選択肢になるがちょっと奇妙な仕様設定ではある。
(実際にサンプル撮影してみると確かにビットレート不足による「ベタ化け」が起きにくく感じられた)

・720P/120fpsモードのビットレートが豪快に可変する。室内で適当なサンプルを撮影するとわずか 8Mbps しかなかったが (ファイルは確かに動画分析ソフトで120fpsと判定されるし、作成されたビデオファイルの容量も 60MB/1分間で間違いなくこのビットレート)屋外で自転車巡行撮影するとそちらはどれも 24Mbpsで撮影されていた。他のモードではこのように撮影対象によってビットレートが可変する例が見られなかったのでちょっと首を傾げた。スローモーション特化のモードなので特別なのだろうか。

・1080Pの場合、30fpsを選べば 60fpsモード比でデータ量をほぼ半分に節減できる。(本機では1080P/30fpsが基本的に最もエコノミカルな消費データ量のモードである)

■ ホワイトパランス
当方の所有する「Q1」はホワイトバランスの調整がおかしい。
「自動」だけは強いエフェクトが掛からないようでどのシーンでも比較的クセのない自然な色合いで撮れるのだが、それ以外のモードはどれも極端に強く黄色っぽくなったり青っぽくなったりで全く実用に耐えない。
・・・個体(もしくはロット)不良なのか、全製品がこうなのかはわからないが明らかにメーカー側での出荷時調整が悪い。まぁその「自動」ならば問題なく撮れるのでよしとしているが、シーンに応じてホワイトバランスを適切に選択する習慣があったのでここはやや残念に思う点だった。

ただまぁ、ホワイトバランスは自動一択でよし、EVも +0 の設定のままでだいたいよし(夜間撮影した際、EVを上げても利点は感じられなかった)、その他 画質調整に関しても一々どうするか迷うような細かいオプションは特にないので一通り扱いを覚えたら 電源オン → 録画開始 → 録画終了 → 電源オフで済む簡易さもいいかなとは思いました。

夜間撮影はさすがに不向きです。視界の光量が十分な日中とは打って変わり、ざわざわと精細感なくぼやけ気味の映像に終始します。EVを上げれば多少は改善されるかと考えましたが返って悪影響(発光する電飾看板の文字などが白飛びするようになっただけで好感触はなし)でした。とはいえ、ドラレコ的記録映像としてなら用は成せますが。



2.7Kモードでの自転車マウント撮影サンプル。
前半逆光がある最中は地上の背景物が暗く残念映像に。中盤に逆光から解放されると明度が戻って見易い配光になります。
(WiMiUS Q1 - 2688x1520/30fps WB-Auto EV+0)
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