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ダッシュアッパー

前カゴ付ルックロスで走る人が自身の所持品、購入品をレビュー記録していくブログ。自転車関係、LEDフラッシュライトなどが中心。アクションカメラ関係はWiMiUS製品限定でした・・・

ノーブランド 4K Wi-Fi アクションカメラ(スペック詐称品)

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ノーブランド 4K Wi-Fi アクションカメラ(スペック詐称品)

アクションカメラネタ、手持ち3つめはこれ。
 「4K Wi-Fi ACTION CAMERA」
★ノーブランド・ペック詐称品



WiMiUS製品で気をよくしていたところ、あまりに激安(三千円ちょっと)だったので必要ないのについ買い増してしまった三台目。カラーは各色ある中から今回は白を選んだ。例によって大量のおなじみアクセサリが一式同梱されている。(バッテリーは1個だけ)


当該品のパッケージ。 表、裏、側面のどこにも製造者(または発売元)のブランド表記はいっさいない完全なノーブランド品。パッケージ自体はそれなりにちゃんとした印刷。
パッケージ背面に仕様表がある。

いじってみたところ、スペック詐称品であることが判明。

1. 4Kではない( → 最大解像度 1920x1080)
 ※ そのFHDもおそらく720Pからの引き伸ばしスキャン

2. 動画フォーマットが違う
 ( → 「MP4」という仕様表記だが実際は 「MotionJPEG.avi」)

 「MP4」= H.264+AAC.mp4 を指すべき
 (ひと昔前なら単に「MP4」と言った場合の定義はかなり曖昧だったが)

・・・4Kなんて実装していてもどうせまだ大抵が似非レベルなんだし、4Kがウソだとしても フルHDで撮れるなら実用上問題ないのではないか? と思うむきもあると思いますがとんでもない、おそろしく画質が悪いです。
 画質の悪さはビデオコーデック方式のMotionJPEG仕様であることが強く影響していると思いますが、とにかく手持ちのWiMiUS製品の「Q1」「S2」と比較して劇的に画質が劣悪です。輪郭が不鮮明で色ぼけ、色にじみ、ノイズのざわつきがひどく、動画、静止画とも10年前のトイデジレベルの画質です。(すべての解像度設定において画質の悪さは同様)

カメラ設定モードの撮影解像度選択欄に「4K」の項目はあるのですが、これを選択して撮影すると実際のビデオは 1920x1080 で生成されます。 2Kはパッケージの仕様表には記載されていますが実際の設定欄にはなく、4Kの下はFHDです。以下、同様に選択した解像度は設定欄の1ランク下の解像度設定のビデオに繰り下がって撮れていくという具合。

・・・ただしフルHDで撮れる最上位のビデオもおそらくこれすら下位の解像度からの引き伸ばしっぽい画質で実力では720Pが上限かも知れない。またフレームレードは全モードにおいて「30fps」のみ。60fpsは撮れません。(この手の低価格 MotionJPEGエンジンだとそういう制約なのでしょう)
・・・なお、選択肢の最低解像度に VGA (640x480) があるのですがこれを選択すると設定表示には存在しない 320x240 のビデオファイルができてきます。


※ パッケージ背面の仕様表。
ビデオ出力に「4K 30FPS」、ビデオフォーマットには「MP4」と記載されているがどちらも虚偽。解像度モードについては全面的に内容も異なる。(4Kも 2Kも撮れないし、60fpsで撮れる解像度もない)

パッケージにも本体にも 4K、4Kと文字を踊らせておいてこれはひどいが、しかし意外なことに「4Kはウソ」「画質がすごく悪い」ことを除けば、あとはちゃんと WiFiも機能するようだし、内蔵ディスプレイも2インチ仕様、電子式手ブレ補正もいちおう載っているし、ループ録画機能、タイムラプス、モーションセンサー、車載モードなどあれこれ定番の機能は一通り揃っており、さらに「画質レベル(三段階)」「シャープネスレベル(三段階)」「HDR」「ISO設定(自動/100/200)」と画質面の設定オプションも充実している。(まぁ最高設定にしても根本的なレベルで画質劣悪なんですが・・・)、またPCカメラ(ウェブカメラ)としてもちゃんと機能するしでいろいろ勿体ないなと感じた。・・・画質さえ悪くなければ使いようもあるのに・・・

あと、ファームウェア表示もできるのだがそのデートを見ると 2017年 3月のものになっていた。2017年にもなってまだこんなスペック詐称品が作られているのか・・・


※ このノーブランドアクションカメラの 4Kモード(実際にできるビデオは 1920x1080)で撮影したビデオからのキャプチャ画像。静止画ですが画質のほどを察していただけると思います。(クリックで原寸大の画像)


比較参考に。「WiMiUS Q1」FHDでの同様のキャプチャ画像。低価格品でもまともなものはこういう画質ですよね。どちらも自転車巡行中のビデオから抜き出したものです。(クリックで原寸大の画像)


というわけで、この記事で訴えたいのは・・・


・ノーブランド品は信じない
この分野の商品でも中華ノーブランド品の信頼性は皆無だということを思い知りました。
「そんなのあたりまえじゃん」という声も聞こえてきそうですが、ともあれ製造元不明の商品はスペック詐称くらい日常茶飯事だと認識してた方がいいようです。

・MotionJPEG採用のカメラは画質が格段に悪い
とにかく低価格カメラでは「Motion JPEG」か「H.264」かで劇的にビデオの記録画質に差ができます。もちろんそれ以外の撮像モジュールの性能も影響しますが、これはいわゆる「地雷品」を避ける、見分けるための大きな指標になります。「Motion JPEG」と明記せず「AVI」と表示している場合もほぼ確実に「Motion JPEG」です。また今回の例のように仕様表自体が詐称されているケースも少なからずあると思うのでつまるところ「ノーブランド品注意」に尽きますが・・・

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