・・・何の予告もなくおもむろにリリースされていた WiMiUS AI8000なる新製品のトピックを出したばかりですが、目当ての上位機種の新製品についてはなんと、公式サイトにも公式ツイッターにも依然として何の予告もないのになぜか facebookにだけまさかの新製品予告画像が上がっているのを見落としていました。
facebook - WiMiUS公式アカウント ・・・WiMiUSさん、まさかのfacebook重視?・・・
WiMiUS i3 (ウィミアス・アイスリー)
2018年9月現在、いまのところ上記の予告画像1枚のみが公開(WiMiUS公式の facebookトップ画像として設置)されているだけで詳細情報には全く触れられていません。この画像からわかるのは 新しい機種名が「i3」となること、「Native 4K Ultra HD Videos」という謳い文句、そして本体正面のデザインが見て取れるのみ。
機種名ですがまたも型番刷新、「Q」でも「L」でもなく新シリーズ?「i」ときました。アイスリーと言うとインテルCPUの下位グレードのそれを連想してしまいイマイチ強そうなイメージではありませんが、まぁそこはどうでもいいでしょう。 ふと思ったのは、「i」と「L」は大文字小文字で字面がかぶるので「L3」と表記でまぎらわしいケースが出そうだな、というくらいですかね。・・・大文字でアイスリー「I3」、小文字でエルスリー「l3」、これ区別つきませんよ?
これからリリースされるWiMiUS上位新製品か! ・・・と思いきゃ、ググってみますと既に amazon.de(ドイツ)限定でとっくに・・・ なんと 2018年1月から販売されていることが判明。
WiMiUS i3 - Amazon.de(ドイツ)正規販売ページ
えええ・・・?そんなに前から存在していたの? それにしては全く情報が伝わってなさすぎるんですけど・・・。とりあえず、乏しいその情報源(ドイツ向け販売ページとそこへ寄せられたレビュー)に目を通して掴んだおおよその概要をまとめるとこんな感じの製品のようです。
● 実勢価格が100ドル↑相当のクラス。
ドイツ向け販売価格 89.99ユーロ(18年9月現在)なので米ドル換算で約105ドル、日本円換算で約12000円弱程度のライン。L3の初動価格に近い価格設定で、WiMiUS的には堂々ハイエンド級製品に位置します。
※ 但し、ドイツには付加価値税というものがあるのでこの価格は他国での想定販売価格より幾分割高になっている可能性があります。
● ネイティヴ4Kビデオ
3840 x 2160 / 30fpsの実解像での撮影が可能という点が本製品の最大のセールスポイントのようです。(L3など Novatek9660系は 2880x2160 で撮像したものを横に引き伸ばす形式をとっています)以下は、2.7Kで30fps、1080Pで最大60fps、720Pで最大120fpsとオーソドックスな取り合わせ。
● センサー&チップセットが不明
ネイティヴ4Kビデオと言うなら気になるハードウェア構成ですが、なぜか製品情報には一切記載なし。購入者レビューにもその点へ言及したものがありません。Ambarella系などの従来より高性能なチップセット採用が推測できますが今のところ詳細不明です。
● カメラ本体はオーソドックスな形態サイズに回帰
WiMiUSのこれまでの上位機種「L」シリーズは従来品とは異なるデザイン形態・サイズで展開していましたが、本製品は
SJ4000風のオーソドックスなボディサイズ寸法に戻りました。イレギュラーな形態だとアクセサリ類やバッテリーなどが流用できず不便ばかりが目立ちましたからやはり普通が一番ではあります。
Lシリーズ。小柄で軽妙なL1、給電ケーブル接続ハウジングを持つ L2、横長でヘビー級のL3 とそれぞれ個性的だった。
● タッチパネル仕様ではない
実ボタンx4によるオーソドックスな操作仕様。WiMiUS最新の上位機種なのにタッチパネル仕様でないというのは意外ですが、個人的にはタッチパネルの必要性を感じていないのでここはまぁどうでも・・・。
● EIS(電子手振れ補正)あり。
EISが実装されていることは明記されています。
・・・が、その実効性能のほどは不明。現状レビューにもこの点への評価コメントがありません。
EISの効果をアピールしている商品画像があるので申し訳程度のものではなさそうですが・・・ L3と同等かそれ以上のものを期待していいのかはこれまた不明です。
これは i3の商品紹介画像の一つ。EISの効果を表現しているが、このような画像だと解像度、あるいはフォーカスの調整などと誤解を招く可能性も感じないではない。
● 付属品が比較的簡素。
リモコンなし、ネイキッドフレームなし、充電器なしとアクセサリ類は控えめですが上位機種っぽいと言えばそんな風合いではあります。
ただ、L3で好評だったレンズキャップの付属がないのはちょっと残念ですね。
Coming soon... とありますがこれ、いつから予告されているんでしょう?
ドイツ先行販売から既に8ヵ月が経過しており他国への販路拡大も情報の拡散もなくなんとも微妙な情勢の本製品、日本上陸は今後あるのでしょうか・・・? まぁ、製品コンセプトや製造委託先などの事情が全く違うのかも知れないしこの製品に L3の後継を期待し過ぎてはいけない気がしてます。